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三沢介護院の想い

私たちの使命

01

私たちは、地域の人々の命と心身の健康を守り 病とともにある人に安らかな時間を提供するために 存在する。

02

私たちは、地域のセーフティネットの 一部となる。

03

私たちは、互いに支え合う 市民社会の構築に貢献する。

04

私たちは、想像力と実行力によって、 地域医療の新しい形を実現する。

医療法人 三沢医院 合同会社 三沢介護院

「社会を良くする会社を創りたい」

まずは福祉から。その次は何をしよう。
想像力を駆使して、新しい事業を創りたい。

これからも永続して社会を良くし続ける会社を創り、遺したい。
私たちと共に新しい事業を始め、事業を拡げ、継承してくれる人と出会いたい。

そう思っています。

想い01

多文化社会”について考える

多文化というと外国人を想像する人が多いと思いますが、ここで言う多文化は必ずしもその意味ではありません。「文化=Culture」の語源は「Cultivate=耕すこと」です。限られた地域を、耕し、種をまき、育て、味わう、という一連の活動を長年にわたって繰り返すことを通じて、その地域独自の手法、価値観、成果物、スタイルなどが生み出されていくこと。だとすれば、この言葉は本来、限られた範囲を”耕す”すべての分野について使えるのではないでしょうか?

例えば、女性と男性、それぞれの範囲で独自の文化を築いています。また、目の見えない人には目の見えない人の文化、耳の聴こえない人には耳の聴こえない人の文化があるのではないでしょうか?青年には青年の文化、高齢者には高齢者の文化があるはずです。その他に、労働者と経営者にもそれぞれの文化があると言えるのではないでしょうか?

しかし多文化は独特の成果を生み出すというプラスの面だけでなく、マイナスの面もあります。同じ場所を耕し続けるのが文化の定義ですから、いつしか穴のように深く掘ってしまい、自分の掘った穴を世界と取り違えて、他の文化を理解できなくなってしまうケースは多々有ります。男性と女性、高齢者と青年、経営者と労働者、健常者と障がい者、それぞれの無理解については良く指摘されることです。

にもかかわらず、女性と男性がともに子孫を生み、青年と高齢者がともに文化を継承し、労働者と経営者がともに社会を発展させる。多文化こそが社会を生み、継承し、発展させるのです。

私たちは主に、病気の高齢者や障がい者の生活をサポートすることを通じて、多文化社会ということについて考えていきたいと思います。

住む場所を選ぶ自由について

全ての人が住みたい場所に住む権利を持つ。2014年に日本政府が批准した障害者権利条約の19条は、そう言っています。

しかしながら、多くの障がい者や難病患者の皆さんが、今でも病院や施設に閉じ込められて暮らしています。

もちろん、施設や病院にはそれぞれに重要な役割があり、そこで働く人々の誠意や良心は疑うべくもありません。とはいえ、「施設に住みたくない」と考え、「外で自由に暮らしたい」と考えている多くの人々の「住む場所を選ぶ権利」が実現されていないことも確かなことでしょう。

私たちは、一人でも多くの障がい者の皆さんが、住みたい場所に住めるように、努めていきたいと考えています。

※障害者権利条約第19条(a)
「障害者が、他の者との平等を基礎として、居住地を選択し、及びどこで誰と生活するかを選択する機会を有すること並びに特定の生活施設で生活する義務を負わないこと。」

Warm and knowledgable

代表社長 三沢 健直

代表社長 三沢健直

女性が別の女性にケーキを口に入れている姿、両者とも楽しそう

想い02

生きるという当たり前の選択肢をすべての人に

罹患した人の7割が死を選ぶという病気があります。ALS(筋萎縮性側索硬化症)です。ALSを発症すると全身の筋肉を動かす運動神経が少しずつ衰え、使い難くなっていきます。障害の程度や進行速度は人によって異なります。

かつてALSは、発症後3年~5年程度で亡くなる病気と言われていました。それは、呼吸筋の麻痺によって呼吸ができなくなること、嚥下筋の麻痺によって食事が摂れなくなることが理由でした。現在では人工呼吸器と経管栄養・胃瘻の技術の発達により長期の療養生活が可能になっています。

医療費の助成もありますし、障害者総合支援法の制度を利用して、喀痰吸引の資格を持ったヘルパーによる24時間の在宅介護も可能になっています。

会話が難しくなった患者さんのためのコミュニケーション機器も急速に進歩しています。機器を使えば寿命をまっとうできる病気であるにもかかわらず、情報不足やヘルパーの不足の原因により、ALSに罹患した患者さんの7割は人工呼吸器をつける選択をしません。

生きる、というあたりまえの選択を、すべてのALS患者に。それが私たちの目標です。

橋本さん

橋本さん

想い03

支え合う関係性の中に、
私たちが見つけたもの

橋本さんは、施設暮らしを拒否して一人で暮らし始めてからずっと、ボランティアの学生や外国人に囲まれてきました。

その中には橋本さんの家に住むように暮らしてきた学生たちが居ました。彼らはただ橋本さんを助けていただけでなく、あの家での暮らしや橋本さんの生き様から多くを学び、自問自答し、時には癒やされて、社会に巣立っていきました。またボランティア卒業後に、著名な小説家になった人や貧困地域で活動する医師なども居ます。

当時の学生が「食費が浮いたし風呂にも入れて助かった」と話すのを聞くと、ギブ・アンド・テイクの論理のようにも見えますが、実はまったく違います。
彼らが橋本さんとの暮らしの中で学んだのは、まず「人は本質として助け合うものだ」ということ。さらには「支え合う関係性の中では、支える人にも支えられる人にも役割があり、価値がある」ということ。

この関係性を捨象して生まれる「すべての人に価値がある」という普遍的理念は、結局リアリティを欠いていて、実感することは難しいです。ともすれば金銭的価値や偏差値的な価値の中で押し潰されそうな人々に、自分と他者の価値や社会の意味を実感させる場所として、橋本さんの家は機能してきたのではないでしょうか。

しかし近年、理由は分からないですが、ボランティアが少しずつ集まらなくなりました。学生たちが、以前よりさらに貧しくなり、ボランティアをする余裕がなくなったのかもしれません。

いずれにせよ、このままでは橋本さんは一人暮らしを続けられません。
それは、橋本さんにとってだけでなく、社会にとっても損失ではないかと考えています。

橋本さんのお宅に重度訪問介護を導入するときに、橋本さんが単に「公的サービスの受益者」になり、あの家からボランティアの居場所が消えてしまうようでは意味がありません。それでは、橋本さんが拒否した「施設」と同じになってしまいます。
本当の意味で「橋本さんの一人暮らし」を続けるために、あくまで橋本さんが主体性を維持できるパーソナルアシスタント(自薦ヘルパー)の形でなければならないと考えています。

ボランティアの方たちが、生活のために他所でアルバイトをする必要がないようにすること。ボランティアの大きなグループの中に、継続して一定以上の時間を確実に提供できるパーソナルアシスタント(自薦ヘルパー)のグループを位置付けていくことを目指したいと考えています。

注意していただきたいのは、ボランタリズムは無償という意味ではありません。パーソナルアシスタント(自薦ヘルパー)は、一般の介護職と比較して給与水準はトップレベルに高いです。

しかし、経済的な理由だけで、この仕事に就いてほしくはない思っています。
「橋本さんとの支え合う暮らしの中で、生き生きと働いてみたい。」そう感じていただける方に、是非来ていただきたいです。

毎日に彩りを

~「共に生きる介護」を目指して~

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